04 二日目 / 手塚佳純side

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手塚演じる内田透(うちだとおる)は、高校卒業後、生まれ育った島を出て本土で就職。 おとなしい性格が災いして、他人の過失をなすりつけられ退職に追い込まれる。これを機会に地元に帰って見れば、両親からはどうして帰ってきたんだ、社会でやっていけない人間に育てた覚えはないと縁を切られる。 仕方なく幼馴染がやっている海の家に転がり込み、東京から来たヒロイン、槻山嶺奈演じる江川菜穂(えがわなほ)に出会う。 菜穂は会社の上司と不倫関係にあった。ある日、菜穂の目の前で少女が万引きし、係員に見咎められるところに居合わせる。少女が否定し力づくで逃げようとしたため、騒ぎは余計に大きくなり周囲の注目をひいてしまう。 その日から、裁判沙汰にもなりうる上司との関係を誰かに暴かれるのではないかという妄想に取り憑かれてしまう。同僚に、上司の妻に、家族に、友達に、口々に非難される映像が頭から消えない。 精神的な理由で長期の病休をとり、上司ともうまくいかなくなった。泥水を飲んでいるかのような毎日に区切りをつけ、心をリハビリするため、かつてテレビで見た美しい瀬戸内の島に旅立つことを決心する。 海の家を経営する幼馴染も問題を抱えていた。島は過疎化が進み、去年最寄りの本土に整備された海水浴場ができたため極端に夏の海水浴客が減った。通常営業している定食屋の売り上げも厳しく、本土への移住を希望する妻ともうまくいっていない。今年は妻は海の家を手伝わず、本土の実家へ帰ってしまった。 ここまではまぁまぁ、それなりにいける気がする。でもこの後、他にも訳ありな三人と集結するあたりから雲行きが怪しくなる。料理人、ミュージシャン、それからイベントプランナー。 六人で紆余曲折ありつつ、高校生の部活動か文化祭に近いノリで夏祭りを成功させる。
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