二人の物語の始まり

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「ん? ああ、まあ。本人は元気そうしな。黒崎が意識を取り戻したから、安心したんじゃないの? それよりおまえは、無理せずに、しんどいときはしんどいって言って、一日も早く良くなること。それが一番沢井のためでもあるんだから」 「……はい」  ……沢井先生がそれほとオレのことを心配してくれていたなんて……。  今までまったく知らなかった感情に支配されて、またもや黒崎は戸惑うばかりだった。
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