めでたい電車で

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めでたい電車で

 私の名前は、神前良夫(かみまえよしお)。和歌山市で小学校の教員をしている。 「神前先生、明日の遠足のおやつは何円まで買っていいのですか?」 「食べられる分だけ。それ以上は買わないようにね。」  明日は、待ちに待った秋の遠足。5年生の25人の子どもたちの心はウキウキ、気持ちは、友ケ島に一直線。先日の学級会では、友ケ島の名前は聞いたことはあるが、誰も行ったことがないらしい。 「どこにあるの?」「どうやって行くの?」「何して遊ぶの?」  子どもたちの興味は、次から次へと湧き出てくる。 「どんな方法で行くのか、どれくらい時間がかかるのか、みんなでどんな活動ができるのか パソコンルームで調べてごらん。活動グループも学級委員の山本君を中心に自分たちで決 めるんだよ。」 「はあい。」みんなとってもいい返事。  5年生ともなれば、自分の知りたいことをすぐネット検索できるし、活動グループも自分たちで決めることができた。頼もしい25人の子どもたちだ。
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