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まだ信用度低いし、圭吾の態度も気に入らない。
……だから。
俺は白ワインをグラスに注ぎながら、
「俺、きーめた」
「何をです？」
浜に埋めることなくブレスレットを返してくれた唯ちゃんの質問に、にっこり。
「しばらくこの家で厄介になるんで、よろしく」
「！」
圭吾が凄い眼で俺を見た。
現役ん時より怖えよ、お前。
「本当ですか？」
「うん。怪我治るまで此処に居る。毎週会えるね、唯ちゃん？」
唯ちゃんは嬉しそうにしてるけど、背後に居るやつは俺をぶっ殺しそうな眼で見ている。
やがてやつは低い声で「無理だ」と言った。
「此処にお前の居られる場所はないぞ、佐伯」
「こんな広い家なのに？ まぁ、何なら此処でもいいぜ」
「このタープは仕舞う。帰れ」
「じゃあリビングにでも住むさ」
悪いな、下見は済んでる。
「さっきちらっと見てきたけど、あの広さなら十分だ」
「――……」
「……長塚さん？」
黙りこむ圭吾の様子に、眉をひそめる唯ちゃん。
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