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働きたくないなんてとんでもない!仕事は楽しくやりがいに溢れてますよ!という恐ろしい世間という人間思念体なのだ。
ならば、と僕は思った。
こんなでっち上げな世間のために何をビクビクして生きなければならないのだろう。
過去も未来も、そんなものは知ったこっちゃない。
今、駅のホームに立っている人間すべてどうせ働きたくないのだ。
月曜日になれば問答無用で憂鬱になり、火曜日になればまだ火曜日かと時間を憂い、水曜になれば週の半分まで来たと胸が明るくなり、木金になればもう土曜日は目前と心が晴れやかになる。
どうせ、そんなもんなのだ。
ならば、ならば僕は。
ここで全てを終わらせても、何の後悔なく憂うこともなく、死ぬ直前に少しばかりの罪悪感を背負うだけであろう。
しかしその罪悪感も終わってしまえばなんでもないのだ。
そう、なんでもないのだ。
終わってしまえば、考えることも思うことも何もしなくていいのだから。
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