夫の相談
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「それで、本日はどのようなご相談で?」 「はい、家内と離婚したくてですね」 「そうですか。失礼ですが、どのような経緯で?」 「はい。目指す所が違うからですね。いわゆる『音楽性の違い』というやつです」 「はぁ……そうですか……」 弁護士の小森隼人はそう言ったまま絶句してしまった。
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