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「新入生の皆さん、こんにちは。」
グレンがぐだぐだと悩んでいるうちに式は進んでしまっているようで生徒会の挨拶がはじまる所らしいが、舞台にはまだ1人しかいない。
「セントラル学園の生徒会長を務めています、鬼塚 青です。この度は、セントラル学園へのご入学おめでとうございます。」
そう言いながら人に好かれそうな笑みを浮かべる青。その青の微笑みに在校生は勿論のこと、新入生らも顔を赤らめる。
しかし、グレンは青の本来の性格を知っており
(うわ...誰だこいつ...)
と鳥肌がたつぐらいの寒気がはしる、思わず腕をさすってしまうほどの。
「これから生徒会の紹介をしていこうと思います。まずは、庶務から」
と青が言うと舞台の袖から女ぽい見た目のやつが青の側に近寄りマイクを貰う。
「はーい、皆はじめまして!庶務のルア サフォードだよ!よろしくね!」
といってアイドルかのようにウィンクをバッチリ決める庶務。そんな庶務に周りの奴らがうるさくうぉー!とかと叫ぶ。
(あいつ...女みてぇ…)
そんな事を思いながらグレンはちょっとばかしゲンナリしていた。何故かというとグレンは女嫌いだ。昔、女に執拗以上に追いかけられたことでトラウマになっているため、見た目が女ぽい男でも拒絶してしまうほどなのだ。
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