腐れ縁。

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腐れ縁。

 ギリギリセーフ!の時間で自動販売機にたどり着くと、翔太の姿がない。  あれ?今日学校休むなんて聞いてないけどな……。  時計をもう一度見てみる……。  すると足の隙間から100円玉が転がってきた、そしてこんな質問がきた。 「さて、君はその100円を……1.そこに20円足してジュースを買う。2.そのまま財布に入れる。3.交番に届ける。ど~れだ?」  俺は、真面目な顔で答えた。 「4.の、お前にあげる……かな?」  翔太が笑いながら、自動販売機の陰から出てきた。 「正夫、嘘ついてたら今からお前の肩が上がるからな!」  俺は思いっきり肩を顔につくくらいあげた。  そして拾った100円に20円足してジュースを買った。
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