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口を大袈裟に尖らせてアルミ缶の飲み口に付けると、翔太が俺の後頭部をパシッと叩いた。
2人してこんなくだらない事でいつも笑っている。
──翔太とは馬が合うんだ。
翔太は近くの団地に住んでいて、幼馴染みみたいなもんだ。
翔太の親は、いつも家を空けている。
理由は詳しく知らないが、さみしいもん同士、小さな頃から空き地や公園で遊んだ。妹の優美も連れて、3人で遊ぶ事も珍しくなかった。
「おっ!やべっ1限目数学?間に合わねーよ」
翔太が走りだす。
俺もその影を踏むリズムで、学校へと向かった。
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