浄土の山里

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なるだけ、明るく温かく迎え入れようとすればする程、食い違いそうな瞬間が、永遠に重苦しく連続しそうな気がした。 敢えて、私も、おし黙る事に決めた。 「明日、出て来れないか?」 信夫はいつも唐突に誘う。 その気紛れで、強引なところが私を夢中にさせるのだ。
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