浄土の山里

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信夫は確信しているようだった。 私がいつでも彼の為なら何を犠牲にしてでも必ず会いに来ると。 事実、今までの二人の関係は、それに近かった。 「そんなあ。急に言われても困るわ」 私は既に、会いたがっていると読まれる声色を出してしまっていた。 また、明日が、何の日だかも知っていた。
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