2:出会いは突然に

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俺は結局、地元の全日制の高校に進学した。 部活には参加しなかったが。 この頃には、中三の頃に母親と引っ越してきたアパートにほぼ一人暮らし状態だった。 何故かというと、夫と別れた反動か、俺が合格したらすぐに水商売に手を出したというか、復帰したからだ。 まぁ、俺としては、母と二人きりになる時間が少なくて、逆にありがたかったが。 大学に行くために上京してからは、出来るだけ自分で生活費を稼ぐようにしている。 今日は、いつもの喫茶店でのバイトだ。 「清水君、あそこの席は待ち合わせだから、案内よろしくね。じゃあ、私はこれで、お疲れ様~。」 「わかりました。お疲れ様です。」
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