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「元々、ここの住みなのかな?」
「いえ、上京して来ました。」
「一人暮らしをしているのかな?自炊は?」
「一人暮らしです。自炊はほぼ毎日してますが?」
「掃除、洗濯は?」
「………自分でやってますが?」
(………本当に何なんだ?この人……)
質問の意図が読めないでいると、何故か突然ニコニコと笑顔を浮かべた。
(えっ?………なに…?)
「君、バイトを増やす気はないかい?」
「…バイトをですか?」
まだ少し時間に余裕はあるし、将来のために貯金はしたいからやってもいいけど、内容によるな……と思っていると、また俺の考えている事を察したのか畳み掛けてきた。
「俺の家の家政婦兼ベビーシッターのような事をやって欲しいんだ。」
「……はぁ……」
「ここのバイトは何時に終わるのかな?そのあと予定は?」
「…あと一時間で終わりですけど……この後の予定は特には……」
「よし、じゃあ、早速で悪いんだけれど、この後、ウチに来てくれないかな?そこで詳しく話そう。」
「…………はい……」
なんというか、里見さんの気迫に押されて、訳のわからないまま、家にお邪魔する約束をさせられてしまった。
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