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(“お空の上に行った”って、多分死んだってことだよな………“バイバイって言いたかった”っことは、両親の最後に立ち会えなかったってことか……)
何故か、自分よりも不運なことに直面している人を見ると、自分の事そっちのけで心配になる性分らしい、俺は。
「…なんか……頑張ったな……これからも頑張らなきゃならない事はあると思うけど、ここで踏ん張れたら、これから起こる事は大抵何とかなるぞ。」
思わず、そう言ってしまった。
(…十五年しか生きてない奴が何言ってんだか……)
「………うん!啓、頑張る!」
えへへと笑った笑顔はとても晴れやかで、自分に向けられていると思うと、無性に恥ずかしくなった。
「……そっか………えっと、名前は?」
「啓太!杉山 啓太!お兄ちゃんは?」
「…俺か? 俺は、清水 真翔。」
「じゃあ、まーちゃんだ!」
「……まー…ちゃん………?」
「うん! “真翔”だから、まーちゃん!」
(…こいつには俺が女っぽく見えるのだろうか……)
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