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宇宙艇は、ネファヴィリーの宇宙艦についていたちいさなものだ。
単独で長距離の星間移動をするのには向いていないが、セジェンダとミリナイを行き来するのには充分だった。
操縦は、塔のディヴァーギルがする。
ナディーラもルカーも操縦方法は知っていたが、それはどちらかといえば有事のための備えであり、基本的にはディヴァーギルが操縦するのが確実なので任せている。
ミリナイでは人けのすくないところに着陸し、低観測性機能を発動させておけばまず見つかることはない。
人のいない場所ではナディーラはいつもの黒い獣のすがたのままルカーに付き従うが、人の多い場所へ行くときにはミリナイ人のすがたに変化する。
黒い獣は、ミリナイでの名をエナベシワというミリナイの古代生物だ。
現在は絶滅しているうえ、かわいいペットになるような動物などではない、ときには人をも喰う猛獣のため、人里での行動には不向きだった。
ディまたはディたちは、そのとき回収する遺物にあわせたかたちでルカーのともをする。
無数の岩の小人のこともあれば、氷の龍のようなかたちのときもあった。
もっとも重宝するのは岩の巨人や氷の鳥だ。
今回は、岩の小人と氷の鳥が何体も一緒に宇宙艇に乗った。
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