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セジェンダの岩と氷を使い好きなかたちの身体にすることができる。
大きな岩の巨人にもなれば、無数の氷の鳥にもなることもできたので、特に回収作業には重宝した。
それがひとりなのかはたまた数百といるのかはルカーにもわからなかった。
普段は、塔の外縁を守っている。
言葉による会話こそできないが、意思はあるし通じることはできる。
来たばかりのころは、超能力の訓練も兼ね、彼または彼らとよく外で遊んだ。
塔の外、周囲半径3キロほどの土地にはいくらか空気もある。
とはいえ極寒の地であり、普通の人が活動できる場所ではないが、ネファヴィリーの超能力に目覚めたルカーには問題はなかった。
ディまたはディたちと岩と氷を積みいろいろなものを作って、そのデキを競い合った。
しかしもうそれらの作品は存在しない。
ある日、氷の火山が噴火してすべてを押し流してしまったからだ。
セジェンダの唯一の特徴といえる氷の火山はまだ活きていて、ときどき噴火し、セジェンダが極寒の地であることをルカーにも思い出させた。
それ以来その遊びはご無沙汰だった。
氷の岩漿に流されて意気消沈したからというわけではない。
仕事が続いたからでもあり、単純にその気にならなかったからでもある。
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