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大規模な遺跡が見つかった。 塔の観測者たちが今まで見つけられずにいたのが不思議なほどに大きな遺跡だったが、それには理由があった。 そこはいわば、非公式の保護地域だった。 そこにはネファヴィリーの言葉でウルマウと呼ばれる生物が棲息していた。 ウルマウという生物は、わかりやすく言えば“竜”だった。 かつてこの地を訪れたネファヴィリーのうち、その(ウルマウ)をことのほか好んだ者がいた。 この保護地域は、彼が愛した生物を生かすために環境を整えられていた。 おかげでミリナイではすでに滅びたはずの生物である(ウルマウ)が、現代にも生きている。 仲間の目――すなわち彼が引き上げるころにはこの地に残されることが決定していた塔の観測者たち――をもあざむくための細工が施されていたため今までその存在は発見されずにきたが、近ごろ近隣の土地で未確認生物らしきものの目撃情報が出たため、ディヴァーギルが調査した結果存在が判明したのだった。 そうなれば当然、彼ら塔の観測者たちの任務の領域となる。 『というわけで、我々はその私的に創設された保護地域を始末しに行かなければならない』 「竜というのは想像上の生物じゃなかったのか」     
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