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残念ながら俺の嫌な予感は的中して、彼の細い指はベルトのバックルにかかり、カチャカチャという金属音と共にズボンの前が寛げられていく。ここまでされれば、さすがに何をされようとしているのかは嫌でもわかるが、何故そんなことをしようとするのか、についてはどう足掻いてもわかりそうにない。
そうして考え込んでいるうちに、少年の指が下着の内側に入り込みそうになり、俺は大慌てで抵抗する。この後起こり得る、あまり想像したくもないことを、何としても回避するために。
「おいこら! お前っ、何のつもりだ! やめ……離れろ!」
俺は少年の両肩を押して――華奢すぎて一瞬気が引けたが――自身から引き剥がそうとした。だが、この細い体のどこにそんな力があるのかわからないが、彼の体はびくともしなかった。抵抗をものともしない少年により、ついに下着を下ろされ、俺のモノがくすんだ蛍光灯の明かりの下に晒される。
「……いただき、ます」
脚を押さえられ息を呑む俺を前に、虚ろな目でそう呟き、少年は萎えている俺のモノを小さな口の中に――含んだ。
「うわ、っ!?」
下腹部を這う濡れた感触に、思わず悲鳴染みた声を上げる。驚くほどに熱い舌が、まるで飴でも舐めるかのように咥内のモノを愛撫する。
――俺は、こういった行為が嫌いだ。だから、自慰も正直あまりしない。けれど今はそれが仇となった。
口淫を受けた経験がそれほど多くある訳ではないが、少年の舌使いが巧みであることはよくわかる。ともすればあっという間に達してしまいそうなくらい、彼のそれは気持ちが良かった。思わず息が漏れるのを抑えられない。
「……ん、くっ……!」
いよいよヤバくなってきた俺は、懸命に俺のモノに舌を這わせ続ける少年の肩を押し、引き剥がそうと奮闘した。
「おい……! ほんと、シャレになんないから離してくれ……!」
「……ん、ふっ……このまま、ください……っ」
一瞬だけ口を離した少年の濡れた唇の隙間から、掠れた懇願が零れ落ちる。「……おねがい」という甘えたような声が耳に届いた次の刹那には、俺は彼の咥内に熱を吐き出していた。
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