第1章 【f】

6/35
前へ
/36ページ
次へ
いつものように荒れた道を辿って訓練場へ向かう。 この国はまだまだ発展していない。 軍事費に多くの税金をつぎ込んでいるため、建物も少なく食事も質素で、不衛生だ。 だが、これがこの青年の生まれ育った小さな国、ティーファ共和国だ。生まれた子供は言葉が話すようになる前から礼拝をして神への帰依をする。 そうすることでイグニス神から守られる。 そして、男性は16歳から徴兵を経験し、最低でも四年間は訓練をする。 これがこの国の当たり前である。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加