ズキ×ズキ

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「大丈夫かリオン。大事なものを奪われたりしていないか?」 がくがく揺さぶられ、リオンは目を白黒させた。 「だ……大丈夫、です」 アルフレッドはうむ、と頷き、ルーベンスに指を突きつけた。 「セクハラだぞルーベンス! 教師失格、最低最悪だな!」 ルーベンスは関心なさげにアルフレッドを見て、 「冗談だよ」 リオンに含みのある笑みを浮かべてみせた。 「また邪魔ものがいない時に話そうね」 ひらひら手を振って去っていく。 「弟を邪魔ものとはひどい兄だ」 アルフレッドは憤慨し、こちらをじっと見た。 「リオン、少し話さないか」 と言った。
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