67人が本棚に入れています
本棚に追加
「大丈夫かリオン。大事なものを奪われたりしていないか?」
がくがく揺さぶられ、リオンは目を白黒させた。
「だ……大丈夫、です」
アルフレッドはうむ、と頷き、ルーベンスに指を突きつけた。
「セクハラだぞルーベンス! 教師失格、最低最悪だな!」
ルーベンスは関心なさげにアルフレッドを見て、
「冗談だよ」
リオンに含みのある笑みを浮かべてみせた。
「また邪魔ものがいない時に話そうね」
ひらひら手を振って去っていく。
「弟を邪魔ものとはひどい兄だ」
アルフレッドは憤慨し、こちらをじっと見た。
「リオン、少し話さないか」
と言った。
最初のコメントを投稿しよう!