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「っお、おお! まあ、「花魔術師も蔓の誤り」というしな! はは!」
ダンテは教師を胡乱な目で見て、さっさと歩き出した。
「君、ダンテくんに教授を願ったらどうかね?」
教師がリオンに言う。ダンテが快く教えてくれるわけがない。あんなに意地悪なのに
「まあ、君とダンテくんではレベルが違いすぎて、会話できないかもしれないがな」
なにせ、教師よりも優秀なのだから。彼はそう呟き、肩を竦めた。
ダンテは学園一の花魔術師。リオンは学園一のおちこぼれ。確かに、理解し合える点など、何一つなさそうだった。よく馬鹿にはされるのだけれど……。
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