水虎の探し物

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 ようやく心が晴れ、気が抜けたからか、夏生の元に睡魔が降りてくる。ふわぁと欠伸が出た。 「今日、色々あったもんなぁ」  思い切り伸びをした夏生の目に飛び込んできたのは、まだ真っ白な英語のノートだ。思わず顔が引き攣った。 「ヤバい。全然予習、進んでなかった! 明日、当たり日なのにぃ……」  夏生は閉じそうな瞼を擦りつつも、ノートに向かうのだった。
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