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ローズマリーは違う、カレー粉は気分じゃない、胡椒もちがうし。
ココアパウダー、シナモンは論外。
バジルだ。
バジルといえばトマトだ。
乾燥バジルを鍋に振り入れる。
野菜庫にあったプチトマトを洗って放り込む。
ぐつぐつぐらぐら泡を立てる鍋はもうイタリア気取りの顔だ。
そういえば粉末の柚子胡椒が冷蔵庫に。
思い出したように黄色の粉を散らす。
トマトの赤にバジルの緑、紫の米に黒い豆、黄色い柚子胡椒とプチプチの粟。
けっこう賑やかになってきたじゃないか。
ほどよく煮つまってきたところに溶き卵を回し入れて。
味が足りなければ塩をふる。
洗い物はなべひとつ。
きのこひとつも入ってないけど、手抜きイタリア風まつたけおじやの完成。
松茸のお吸い物とバジルが意外と馴染むさっぱり味。
お好みで一味をふれば味にさらなる変化も。
あつあつをさらにもう一口、もう一口と口に運ぶ。
おいしいけど…普通の味だ。
お吸い物のもとが旨いのだからまあ、そりゃそうか。
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