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「あったり前じゃあん。皆来てね」
な、何ですと。
こんな簡単に結婚って決まるもん?
私達お付き合いすら今からですよね。
とりあえず、幸せそうに微笑む先生を見ていると、心拍数が上がるのは間違いない。
「先生、飲み直しません?婚約披露会」
「たまちゃん、飲むどころか僕達晩御飯もまだ」
「そんじゃ改めてご飯に行こう!」
「ちょっと。らんちゃん」
「えー。ホテル行きたいんだよなあ、サクサク既成事実作んないと心配で」
「「「そっかあ、邪魔しちゃ悪いわね」」」
いやあ、三人とも!納得しないで、行かないで!
「みんな待って、焼肉に行こうよ!
あ、ほら、こないだランキングに上がってたあの中野区のあそこ、あそこ行こう!あん、待って~」
絶対行かないわよホテルには。
ちょっと先生。
なにその、してやったりの顔は。
「もう~気が早いんだからなあ。じゃあその後ちーちゃんは僕ん家にお泊りね」
ま、まさか。
「僕のマンションからその店まで歩いて5分。
お風呂は一緒に入ろうね。手取り足取り胸取り」
「ドエロ魔王!」
ああ、たまらんさ達が遠ざかる。
「ねえ、正真正銘のバージンロードにする気?」
「先生マジで殴っていい?」
人前で言うか?そしてナゼ知っている?
「僕は婚前交渉おっけえなんだけど」
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