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「子供の世話ならまかせて」
第七の無免許医は思いました。
(ただの子供じゃないのに・・・私は尻拭いするのは嫌だからね)
*
それからしばらくして、あの小さな小屋に七人の子供たちがやってきました。
ホワイトアウトは子供たちの面倒を見ました。
小屋にはベッドが七つしかなかったので、ホワイトアウトは屋根うら部屋で寝ていました。
別荘の頃とは、まったく違う生活でしたが、いじわるな母から逃げることができたので、ホワイトアウトは毎日を楽しんでいました。
この小屋で暮らす子供たちがどこから来たのか、ホワイトアウトは知りませんでした。
子供たちはとてもお行儀がよく、まるで兵隊のようにホワイトアウトのいうことを良く聞きました。
子供たちは七日ごとに一人ずつ、無免許医の家に呼ばれました。呼ばれた子供は二度と帰ってきませんでした。
ある日のこと、ホワイトアウトは川のほとりの木にぶら下がっている奇妙な果実、ではなく第四の無免許医に聞きました。
「あなたたちの家に行った子供はどうなったの?」
「おまえさんの母親はパラノイアだ。あまり気をぬくなよ」
無免許医は、ホワイトアウトの質問には答えてくれませんでした。
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