4 戦いと憎しみ

1/6
前へ
/30ページ
次へ

4 戦いと憎しみ

 *  遠い星の別荘では、スノーホワイトが新しいドレスを着て、鏡に映る自分の姿に見とれていました。 「Hey,s●ri.この屋敷から半径300km以内にいる人間の中で、いちばん美しいのは誰?」 「スノーホワイト、あなたがいちばん美しいです」  それを聞くとスノーホワイトは満足気に笑いました。  別荘の持ち主である大富豪は、ホワイトアウトの姿が見えないことを不思議に思って、スノーホワイトに聞きました。  スノーホワイトは、娘に良い教育を受けさせるため養子に出したと答えました。  富豪は「こいつは嘘をついている」と思いました。  スノーホワイトが、娘の教育に興味をしめすような女ではないことを知っていたからです。  富豪はホワイトアウトのことを密かに調べました。その捜査はひとすじなわではいきませんでした。  たくさんの血が流れました。  富豪は部下を三人失いました。  そして一年と七ヶ月後、富豪はホワイトアウトの居場所を知ることができました。  富豪は地球へ向かいました。  森の中の小屋へ行くと、ホワイトアウトがシーツを干しているのが見えました。 「やあ。元気そうだね」 「ミスターハンバート!」     
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加