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AIのコルト・ガバメントが火をふいたのと、木の上からピューマが飛び出てきたのは同時でした。
スノーホワイトの娘は木の根元に倒れました。ピューマはAIに襲いかかりました。さすがのAIもピューマの牙にたじろぎました。AIとピューマは激しく戦いました。
やっとの思いでピューマを仕留めたとき、AIはバオバブの木からずいぶん離れた所にいました。AIは急いで戻りました。
けれどバオバブの木の下に、スノーホワイトの娘はいませんでした。
木の根元にべっとりと血がついているのを見ながら、AIは言いました。
「逃げたか。まあ良いでしょう。この出血量なら長くはもちません」
AIは娘の心臓のかわりに、ピューマの心臓を持ち帰りました。
人間の心臓がどんなものか知らないスノーホワイトは、ピューマの心臓を持ち帰ったAIをまったく疑いませんでした。
「これで安心して眠れるわ」
そう言うと、心臓はステーキにして一かけらも残さず食べてしまいました。
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