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でも場のみんなは、それで良かったみたいです。
わたしが言ったこと、伝わったかはわからないけど、マサミお姉さんの印象、ちょっとでも良くなってるといいな。
だって優しいもの。マサミお姉さん。
この食堂でわたしが得た、一番のこたえはそれでした。
サトシに引っ張られて診療所に帰りながら、普段から優しいサトシはいい人だな、とも思いました。
診療所では、わたしが滅多に食べたことのないような、豪華なお夕食が待ってました。
「これ……サトシ達のご飯より豪華じゃない?」
「当たり前だよ、お客さんなんだから! そういう常識感覚、大事にしろって、母さんもいつもうるさいしさ」
ちょっと感動しながら、あんまり食べたことのないスープから頂いてみます。
うわあ、まったりとして、トウモロコシとジャガイモと、何かいい感じの味がするね……日本ってスイーツもそうだけど、ご飯がとても充実してるよね……それだけは私、元の所より気に入ってるんだ……。
処置室の机でうるうるとご飯を食べていたら、サトシがほっとしたみたいに、くだけた格好でベッドに座ってました。
「……ありがとな、棯さん。マサミ姉のこと、かばってくれて」
「?」
「おれや美貴姉が言うんじゃ、贔屓だって言われちゃうからさ。ナナにはどう話したらいいか、未だにわかんないけど……」
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