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マサミお姉さんが、どれだけ不器用な形でも、ナナを今も心配してること。
わたしみたいな直観がなくても、ナナはそれを、心から信じてるみたい。
……そうだよね。病気ではなくなったけど、人間でない体で生きるっていうのも、よく考えれば大変だもんね。
肩の襟巻をさわさわと撫でながら、クウはあっさり、そんなナナに言ったみたいでした。
「いいんだよー、ツンデレやヤンデレは不器用なのが仕事なんだからね。っていうか、そこがいいんじゃない!」
クウが言うと、説得力があります。
クウ、兄さんとかみたく不器用なヒト、昔から好きそうだもんね。
サトシは、何だ……とばかりに、へなっと肩の力を抜いて、もう一度ベッドに座り込むのでした。
わたしはとりあえず、久しぶりに会えたクウに、「あくやく令嬢」≒「ツンデレやヤンデレ」でいいのか、美味しいご飯を食べながらゆっくりきこうと思います。
だって。
優しいヒトはみんな、わたしも大好きなんだもん。
余話 了
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