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兄side とうとう、処刑の日になってしまった。 ギロチンか・・・?それとも首吊り・・・? そう考えながら衛兵に急かされて前に進む。 ・・・ギロチンか・・・なんか痛そうだな・・・ と、思っていると辺りが急に暗くなった。 そしてギロチンの上に一人の男が現れた。 『我は魔王である』 魔王・・・?ラスボスが何でここに? 『よく聞け。 きさま等に人間が今日死刑に掛けようとしているのは我の嫁だ。 身の程をわきまえろよ、人間風情が』 ・・・嫁・・・・・・? というか魔王の嫁だと余計に殺されるんじゃ・・・ そう思っていたが、俺の後ろにいた衛兵は頭を垂れた。 周りの皆もその状態だ。 ・・・魔王ってすごいんだな。 『では行こうか、ソウマよ』 俺の名前を知っているのか。さすが魔王というべきか? なんかあまり状況が読めないけど・・・死なないならいっか。 魔王は俺の腰に腕をまわし引き寄せた。 ・・・つまり男に抱きしめられている状態だ。 恥ずかしいけど、魔王の力が強くて抜け出せそうにない。 大人しくしておくべきか・・・ 急に視界が歪んだかと思えば、気付けば違う場所に立っていた。 ・・・転移ってやつか? 『悪かったな』 「へ・・・?」 いや、急に謝られても・・・     
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