サプライズ

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それらは束ねてあったり、連なってたり… 配色や配置のバランスも計算しつくされたように見事で。 「すごい… っ、すごいっ」 それしか言えずに見惚れてた。 そして惹き込まれるように、それぞれに近づいて… 「この写真っ、懐かしい~」 天井から吊るされたバルーンについてる、記念写真たちを眺め始める。 「あ~それ、確かおまえが迷子っ…」 「それ言わないでっ」 「いやそれもいい思い出だろっ? 可愛かったよなぁ~… 俺を見つけて、抱きついてきた時…」 「もうっ、バカにしてるっ?」 そんなふうに当時を振り返りながら… 写真とビデオを構えてる彼に、幸せいっぱいの笑顔を向けていた。 「俺のバルーン構築は、いかがだったでしょーかっ」 「言葉に出来ないくらい、感動してるっ… でも、なんでこんな…?」 「んんっ? ここに来てくれたって事は、俺のお嫁さんになってくれんだろっ? だから、感謝のサプライズっ」 俺のお嫁さん… その言葉にものすごく動揺しつつも、照れくさくて誤魔化す私。 「っっ、ありがとうっ… けど、もし来なかったらこのバルーン、どーするつもりだったのっ?」
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