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ここは王道的高等学校、桜桃学園。 この地域で最も大きく、最も金持ちな学園。 俺はその学園長の義理の息子だ。 父さんに子供がいない為、俺がこの学園を継ぐことになった。 そのため、学園の事を知る為にここに通っている。 今は二年だ。 そして――― 「雨沢様、今日は隊長会ですが、放課後は空いてるでしょうか」 「あぁ・・・うん。空いてるよ。報告ありがとう」 「い、いえ。お役に立てて光栄ですっ」 俺はこの学園の親衛隊総隊長だ。 訳あって表向きは唯の親衛隊だけどな。 キャラは他人には優しい、生徒会にはぶりっ子だ。 面倒だが色々な角度でこの学園を観察したいから、そうしている。 自分の顔がまあまあ良いと自覚しているからできる設定だ。 使えるものは何でも使う。が俺のモットーだ。 「おーい、まこっちゃんー。はよーっす」 コイツは俺の親友の仲島桃矢。俺と同じ親衛隊で、表向き総隊長となっている。 まぁ、唯の腐男子だ。 「おはよ。今日会議ってよ」 桃「あー、それより転校生見にいかね?王道かアンチか確かめたいんだ」 「・・・今から授業だけど?」 桃「いいじゃん俺達授業免除だし」 ・・・ま、たまにはコイツのわがままにも付き合ってやろう。 「いいよ。今からだよね?」 桃「おう。いい場所準備してあるんだ」 準備がいいな。 桃「そんじゃ、行くか」
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