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貴女の掛けた眼鏡のレンズに花火が反射している。
そしてその奥の瞳が潤んでいた。
花火が終わって、もう二人の時間は終わってしまうのかと切なくなって、堪んなくなって、「今度は二人で旅行をしよう」と提案を出した。
貴女は、この暗がりでも分かるくらい顔が真っ赤になっていた。
『恋人を作りたがらない』
オレの親友勇司の姉であり、貴女の同僚である万由さんが言っていた。
きっとオレが初めての恋人。
貴女はオレより4歳年上だというのに、まだ何も知らない少女なんだよね。
貴女の心の中を『オレ』でいっぱいにしてあげるから。
その日の夜、貴女の照れた顔を思い出しながらハーパンの中に手が伸びたっていうのはナイショだ。
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