これからもずっと貴女と

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 スマホに浮かび上がらせた地図を確認しながら店を探す。  地元の有名なビッグハンバーガーも捨てがたいが、そこはスルー。  飲食店が並ぶ細い路地の中間ほどにその店はあった。 『日本で一番辛い黒カレー』と看板に大きく書かれた店内は、カウンター席が7席ほどありレトロな雰囲気。  オープン直後であまり人は入っておらず、奥の席が空いていて案内された。  メニューは激辛と中辛の二種類しかなく、それに何かトッピングをするスタイル。 「オレは激辛頼むけど、ノリ姉どうする?」 「じゃあ、私は中辛で」  玉子トッピングの激辛とチーズトッピングの中辛を頼み、いったいどんなカレーが出てくるのか待った。 「何だか美味しそうなケーキもあるよ」 と、ノリ姉がカウンターの前の小さなショーケースの中に並べてある手作りケーキを指さしながら体を寄せてくる。 「食べちゃおうか」とオレは耳元でわざと甘く囁いた。
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