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どくどくとした脈動を感じながら、私も高みに昇りました。何度も白濁を吐き出す彼のものを締め付け、すべてを吸い取ろうとするかのように。
「……アーレン様」
私は切なくその名を呼びます。彼が私の中に出してくれたのは、これが初めてだったから。
それが嬉しくて――私たちの関係を思うと切なくて。
アーレン様はひとつ熱い息を吐きました。それから私の髪をゆっくりと撫でました。
「アーレン様、……愛してます」
私がそうつぶやくと、彼はそっと微笑み、
「知ってる。……俺も愛してる」
ああ、浸っていたい湖水が目の前にある。
きっと私はこの湖水の心地よさから、一生逃れられない。私は彼の腕の中で、そっと目を閉じました。
* * *
皆さんにご報告があります。いえ、残念ながら魔方陣の完成ではありませんが。
私はまたひとつ進化を遂げました。
薬草を茶葉として、お茶に入れるという技を身につけたのです!!
味が悪くない薬草、探してみればけっこうありました。そして私はそれを入れ、体の回復能力がいっそう強いお茶を淹れることができるようになったのです!
「トキネ! 授業の時間だぞ……!」
「はいアーレン様、でもその前に」
お茶を一杯、いかがですか?
私はティーセット一式を抱えて、アーレン様の部屋へと向かいます。
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