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「でもお父さん、このカナリアとっても綺麗よ」
お父さんと店長さんは話に一生懸命で女の子の話は聞いてくれません。
「ほんとうに鳴かないの?カナリアさん」
女の子は悲しそうにカナリアにたずねました。
「ごめんね。かわいそうなカナリアさん」
お父さんのそばに駆けよった女の子は、他のカナリアが入ったかごを大事そうに胸に抱え、お父さんと一緒にペットショップを出て行きました。
ドアのところで女の子は鳴かないカナリアがいる方を見ましたが、薄暗くてそこからはカナリアの姿は見えませんでした。
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