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「チュン。チュン。チュジュメの学校の先生は」
男の子が歌い出したとき、となりのセキセイインコたちは歓声をあげました。
「スズメだって!スズメだって!」
「鳴けないカナリアはついにスズメに間違えられた!」
「黄金の羽はもっているけど鳴けないからカナリアだって気づかれない!」
コロコロと大合唱するセキセイインコたちに興味が移った男の子は嬉しそうにインコたちの入ったかごを両手でつかんで揺すりました。
助けてー!
インコたちは悲鳴をあげ羽を散らしてかごの中を逃げまわります。
それを見ていたオウムは「いい気味だな」と笑いました。
鳴かないカナリアは変わらず、目だけを動かしじっと止まり木に止まっていました。
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