愛して、先生 lack of skill

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藤原は頷いて、震える腕を伸ばす。 握った手は、氷のように冷たかった。 その手を引いて、歩き出す。 「っあ・・・」 「・・・まったく」 足に力が入らないのか、 歩けない藤原の隣に並び、腰を抱える。 「す、すみません」 「別にかまいません。私にも少し責任はありますから」 「・・・ところで、どこに?」 「そこの通りでタクシーを捉まえて、私の家に向かうつもりです。  この状態で、藤原先生が無事に帰れるとは思えませんので」 滑らないように気をつけて、一歩ずつ歩く。 藤原はどこか苦しそうだった。 この一件で、体調を崩さなければいいが。 「・・・堀江先生」 「はい」 「ありがとう・・・ございます」 「礼は結構です。私にも責任があると言いましたよね」 「そうです、けど・・・」 吐息混じりの声で、藤原が言う。     
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