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チャイムの音が聞こえる。
授業のはじまりだ。
俺は藤原を近くのトイレに引きずり込んだ。
・・・化学準備室まで、我慢ができなかった。
個室に藤原を押入れ、鍵をかける。
「ほ、堀江・・・先生?」
「・・・・・・」
「ど・・・どうし―――っん!」
戸惑う藤原の口を塞ぐ。
自分の・・・唇で。
「ん、んん・・・、あ・・・む、ん・・・っ」
「ん・・・んあ、ふ」
息ができないほど、強く押し付ける。
激しく吸い上げる。
「は・・・んんっ」
「・・・・・・んっ、ん」
藤原が苦しくなって口を開いた隙に、
舌を潜り込ませた。
「んあ、ふ・・・っ、ん、んん」
「・・・ん、は・・・ふ、ん」
常温だった唇が、舌が、
俺の手で熱くなっていく。
――もう、止まらない。
「あっ」
力の抜けた藤原が、蓋の閉まったところに座り込む。
俺は藤原の足の間に膝を立て、再び顔を近づけた。
そして、唇を押し付ける。
「ちょ、んむ・・・んんっ!」
「・・・ん、んふ・・・」
激しい口づけ
荒々しい口づけ。
今までの人生で、こんなことをしたことはない。
こんなにも、欲したことがない。
こんな危険を冒してまで、こいつを連れてきたんだ。
もう、認めるしかない。
――藤原が欲しい、と。
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