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「このススラプタンの集落の場所から、ユーヴェラプタル川を七日七ばんフネでこいでいったところにあるから、ユーヴェラプタル川のことを知っているのはあたりまえだろう。
そして、ユーヴェラプタル川のことをアマノハシダテノタモトガワという意味のわからない名前で呼んでいるのだから、ヒガンの国の人びとはぼくらススラプタンの民とはほんらいちがうことばを話していると考えられる。
どうしてだかわからないけれど、ぼくのからだをとおして伝えられるときには、ぼくたちにでもわかるようにほん訳されているようだ。
けれども、どうやらヒガンの国だけで使うようなことばは、そのままの発音でぼくの口から発せられるんだ。
もちろん、アマノハシダテノタモトガワなんてことば、生まれてからついさっきまで言ったこともなければ聞いたこともなかったことばだ。
これはもしかすると、ほんとうにぼくは、ヒガンの国の人びとのれいにとりつかれてしまったのかもしれないぞ。」
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