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「いったいどういうことだ?
つまりおいらたちは、あの大ガメといっしょにうずをとおりぬけて、この下までおりてきたということかい?」
“そうです、そのとおり。さすがはゲータさん、理解がはやいですね。”
「いやあ、そんなかわいらしい声の女の人にほめられるとてれるなあ、って、前の人と声がちがうのか!?」
ゲータはやっと気づいたようだが、ぼくはからだをのっとられてしまった時点で、その違和感に気づいていたのだった。
“プリモルさんゲータさん、もうしおくれました。わたくし、ススラプタンでほしよみの神官をつとめているマヌイのアネ、イヌイともうすものです。
わたくし自身はヒガン国にて、ほしよみのミコをつとめている身でございます。
今まであなたがたと交信をしていたのは、わたくしの付き人であるミカともうすものでございました。
ミカにはちょくせつ、あなたがたのむかえに行かせておりますゆえ、タマシイコウシンキの通話はわたくしめがかわりにうけたまわったしだいでございます。”
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