第10話:腹減ったら飯食う、眠かったら寝る、それと同じだ!

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 空気も読まずグラフィアが質問を投げかけていた。 「まぁとりあえず最後まで聞けって。で、その音が何かなと思って振り向いてみても、当然誰もいないわけよ。ガヤガヤとざわめきも聞こえるし、気のせいかなと思って再び階段を降りると、再びコツ、コツって音が聞こえて来る訳」 「タクヤァ……」 「大丈夫だユーリ」  何が大丈夫なのか。目の前で手を取りあう二人を見て、俺のヘイトは割と上昇中である。  他の女子二人は、一人は多少の怯えが見られるが、もう一人はあっけらかんとしている。  怯えているのはさっき俺にガンを付けてきた少女だ。少女Aとしよう。 「ふっ」 「な、なんですかいきなり!」 「なんでもない」 「くっ……」  少女Aは物欲しげにデルダを見つめている。  ヨシキは作戦Aを実行した。 「で、続きは?」 「……あ、あぁ、それで、俺が歩くとその音が鳴って、俺が止まるとその音も止む訳だよ。で、思わず気になってさ、一気に階段を駆け上がったんだよ。そしたらさ……」  ゴクリと息を飲む声が聞こえる。 「あ、私ちょっとお菓子買ってくるね」  少女Aが立ちあがろうとした。
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