父と僕

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父と僕

重い 重い 頭が、体が、足が 錘みたいだ 糊のきいたシャツに腕を通しジャケットを羽織る 「はい、あなた」 「ありがとう」 薄っぺらい鞄を受け取った 「晩御飯はなにがいいかしら」 「そうだな…肉じゃがかな」 「わかりました。行ってらっしゃい」 「行ってきます」 扉を閉めてため息をついた
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