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剣技大会が開かれ、王とルピスが出場することが決まった。
興奮と互いの影響で発情期が起こってはいけないと、開催はルピスの発情期が終わってから。妊娠していた場合は保留、延期ということになった。
ルピスには模擬剣が渡された。剣の形をしているが、刃を指で触っても傷がつかない。斬れない。斬れない剣は剣ではないが、練習用としては納得できる。
ルピスが使っていた短剣ではなく、彼らが使う三日月の細長い剣を模している。慣れたものよりも重く、わざとそう作られているのだという。人によってはもっと重いものを使用し、鍛えているのだとか。
ルピスは負けじと、一番重いやつを持ってこいと命じた。
毎日剣を振るっていたのに、もう半月以上も休んでいた。剣を初めて振った時、自分の衰えを感じた。
身体を見れば驚愕の一言。灰になって飛んでいくかと思った。
自慢の筋肉は減り、なんとも情けない怠惰の肉体になっていた。
豊かではない質素な砂漠生活を送っていたルピスの身体に脂肪はない。しかし、王宮での王族としての食生活は美食を誇り、豊かを極める。「食べ物を残す」という考えのないルピスは出されたものを基本的にすべて平らげていたが、それを改めた。
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