本屋さんと間違われた痴女

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本屋さんと間違われた痴女

 ノガミ大学に通う女子大生、円城寺阿澄は頭を悩ませていた。友人が探しているという魔女が見つからないからだ。頼みの綱の女社長に相談しても「訓練がてら自分で探せ」と突き返されてしまう。  そんな中、少しでも情報を得ようとしていた阿澄は学食で耳を研ぎ澄ます。そしてかすかに魔女という言葉を聞いた。 「ねえ……その話、詳しく教えてくれないかな?」  阿澄に声をかけられたら男子は上機嫌で答える。 「ガッコーの前に本屋があるじゃん? そこの裏手に■女が出るらしいんだ」 「魔女?」 「すごい格好をした美人らしいけれど、下手に声をかけると痛い目を見るそうだぜ」  本当は別の言葉を男子は言っていたのだが、阿澄はつい魔女と聞き間違えていた。騒音の多い学生食堂のせいか互いに勘違いに気づかないまま話は進む。 「ほら、コイツが会ったんだって」 「えっと……」  男子に見せられたアプリでのやりとりに阿澄は引いた。  曰く、黒髪ロングでちっぱいだけど匂いも肌触りもアソコも超ヤバイ  曰く、財布の中のガチャ代十万を力ずくでとられたコワイヤバイ  曰く、それでも忘れられない、またやりたいからガテンの短期逝ってくるマジヤバイ     
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