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「目を閉じるたびに浮かんでくるのは……血に染まった部屋です」
「今もまだ鮮明に思い出せるんだね？」
「忘れる方法があるなら教えてください。催眠術でもなんでもいい。私を…眠らせてください……」
「……少し、睡眠薬を増やそうか。それでも眠れないようだったら、一度入院しようか」
「入院は……イヤです」
「そっか……。まあ、とりあえずお薬増やしてみるから。それから、施設にはちゃんと行ってる？毎日顔出せてるかい？」
「はい……。一日でも行かないと、充電が持たないので……」
「そうか。それは良かった。仕事も頑張ってるようだし、この調子で少しずつ回復していくといいね」
「……。」
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