『週刊放題』編集部 フロア 9月24日 0時5分

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「た…助けて…くれ…」 「深夜24時の編集部に助けが来るわけねーだろうが!今この編集部にいるのは僕と君だけでちゅよ~?ちゃんと分かってるんちゅか~?何も分かってねーんだ、てめーみてーな脳無しは!あの記事で叩かれたのは議員だけだと思ってんだろ?他のマスコミが一斉に叩いたのも議員のほうだったからな!でもな、俺の姉貴も、そりゃもうボロクソに叩かれたんだ!知らねーだろ?そんな事実、てめーは興味ねーもんな?どこぞのキャバ嬢がどんな目にあおうが!有名な議員にスポットあてたほうがアクセスはいいもんな?すさまじく色んなところから嫌がらせがあって、姉貴はキャバ嬢の仕事辞めざるをえなかったんだぞ!挙句の果てに自殺するよう強要させられたことも知らねーだろ?議員の関係者の政治家がチンピラ使って俺の姉貴を脅して強姦したことも知らねーだろうが!姉が心も体も壊して社会復帰できてねーことも知らねーだろうが!お前は!何でも知ってるような顔をして!何も知らねーんだ!」 「うう…許して…くれ…俺は…自分の仕事をしただけ…なんだ」 「何が仕事だ!しょうもねースキャンダル追ってるだけだろうが!事実を追うのがジャーナリストの仕事だとほざいて!てめー自身が事実隠しまくりの隠蔽野郎じゃねーか!てめーらが意図的に姉のやばい状況に目をそむけてたことも知ってんだからな!てめー、俺がなんでこのクソ編集部に入ったか、もう分かったよな?てめーを殺すためだよ。いかにも体育会系後輩の爽やか野郎を演じることぐらい俺にはたやすいんだ!こんな感じっすよね?いやー俺の演技力すごいっす!」 「…」 「はあ、やっと死んだか。死んだな。やるなら今日しかなかった。俺とてめーだけなからな。あと、もう1人、応接室にいる編集長もな。今から殺しに行くから。てめーらみてーなクズは生きてちゃなんねーんだよ。はあ…。あー、くそ疲れるわ」
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