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「食事内容とかは逐一連絡して。体重も毎日チェックするように」 「分かってる……」 「最初は筋トレきついかもしれないけど、頑張ろうな」 「うん……」  六月一日。いよいよ今日から、コンテストに向けての長い戦いが始まる。  朝礼までの空いた時間に再度プランの確認。  俺と桜木が二人で話しているだけでいちいち騒いでいたクラスメイト達だったが、日が経つにつれその野次馬は減っていき、今では俺達が話していても誰も気にしやしない。  たまに茶化しに来る生徒もいるが、すぐに飽きて立ち去る奴が多い。  コンテストの運営係に探りを入れた所、今年は俺と同じようにモデルの外見のビフォーアフターを題材に申し込んでいるチームが多いようだ。  去年優勝したチームと同じ手で来るのは良くある事だ。俺の土俵で勝負をしようとは浅はかなり。  誰にも負けない自信はある、が、常に気を抜かない事が大事だ。敵がどこから責めて来るか分からないからな。 「そうだそうだ、ほい、今日の昼飯」 「ありがとう……」  ミーティングに夢中になって、大事な差し入れを忘れていた。  紺色のランチバッグに入った弁当箱を差し出せば、桜木はおずおずとそれを受け取る。     
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