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「今でも後でもあんまり変わらないと思うけど」 「俺の計画では変わるの!」 「あ、あ、あの、本当に、おおお俺で、大丈夫なんでしょうか……っ」 「大丈夫だって! 俺の実績、知ってるだろ?」  不安そうに視線を泳がせる上田の背中を、ぽんぽんと優しく叩く。  お前からも何か言ってやってくれ、という気持ちを込めて桜木に視線を送る。  桜木はそれに気付いてくれたみたいで、仕方無いなと言いたげに溜め息を吐くと、カフェラテをひと口飲んでからグラスを置いた。 「大丈夫だよ、上田君。カッコよくしてもらいな。叶は天才だから」 「ちょっ、ほめ過ぎ!」  否定しながらも、天才、という響きが嬉しくて、ただでさえへらへらとだらしなかった表情の崩壊が更に進行する。  その後はしばらく三人で会話を楽しんだ。  と言ってもほとんど俺と桜木の会話で成り立っていて、上田は俺が話し掛けた時にオドオドしながら言葉を返すくらいだったが。  用事があると言って上田が途中で帰ってしまった後も、俺と桜木は飲み物一杯だけでだらだらと居座り続ける。 「上田の事どう思う?」 「壊れかけのラジオみたい」 「あはは、俺も思った! でも礼儀正しいし良い奴だよなぁ」 「そうだね」     
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