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ああ、やっと、会えた――!
と、そのときだった。瑛司の体からふっと力が抜けたのに気付いたのか、亮一郎の手が、ゆるやかに立ち上がったまま、ぴたぴたと亮一郎の腹を打っていた瑛司のそれを柔らかく握った。一度イかせたときのように扱き始める。
ざわ、と全身に震えが走る。後孔が締まり、亮一郎の形をなおさらはっきりと感じる。
「ま、まって、あ、あ――」
息苦しさの中に快楽が忍び込む。
腹の中を掻き混ぜられる熱さに短く吐き出し続ける息が、頭を酸欠状態にしている。ぼんやりとして思考力の落ちた瑛司の精神に、亮一郎の愛撫は砂漠に降る雨のように速やかに染み込んだ。
「あ、ああ、いい、いいっ……」
揺られながら瑛司は速い吐息とともにこぼす。
「いいですか、瑛司さん」
繰り返す律動に息を弾ませながら問う亮一郎に、瑛司はどうにかうなずく。
「いい、い、い……もっ、と……」
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